多様な人財活用1/女性活躍推進

職種・階層別の取り組み

2007年より人事部内に専任組織を設置し、女性活躍推進に積極的に取り組んできました。
全社共通の教育や職種別専門研修のほか、ポジティブアクションとして女性社員のさらなる能力開発と女性社員を育成する職場環境づくりを目指し、女性社員やその上司に対して階層や職種毎に課題に合わせた研修を実施しています。

管理職の育成・強化

2020年にグループ全体での女性管理職500名(うちハウス単体200名)の数値目標を掲げており、女性管理職の育成・強化に取り組んでいます。大和ハウス工業単体では、2006年3月末日時点で女性管理職は8名(0.3%)(うち、部次長職0名)、主任は127名(4.0%)から、2017年4月1日現在で、女性役員1名、女性管理職は100名(2.8%)(うち、部次長職4名 0.7%)(ほか出向者8名)、主任は510名(12.6%)となっています。

※当社では、管理職とは上席主任・主任技術者以上の職位をさしています。

大和ハウスグループ女性活躍状況

2017年4月1日現在

大和ハウス(単体) 女性活躍状況の推移

大和ハウス塾・技術経営道場への参加促進

2008年度より当社グループの次世代の経営者育成を目指す「大和ハウス塾」を開講しており、多様な人財による経営を目指した戦略的な育成に向けて女性管理職を推薦し、2016年度までにグループ累計18名の女性リーダーが参加しています。また、2011年度より開講している技術経営人財の育成を目的とする「技術経営道場」においても、積極的に女性社員を推薦して育成を行い、これまでに7名の女性技術者が参加しています。

管理職研修

2010年度より女性管理職を対象とした意識啓発やアセスメント等の研修を実施し、上級管理職への育成や経営層の輩出を目指しています。

管理職候補者育成研修

2011年度より女性管理職候補者向けの研修を実施しています。研修では管理職登用にあたってのマインドセットや管理職に必要な業務範囲の拡大や役割の付与など、上司とともに管理職に必要な能力開発を半年にわたって業務内で意識的に実践していきます。

女性管理職向け研修の様子

女性管理職候補者育成研修の様子

職域拡大に向けた部門ごとの取り組み

少子高齢化による人財の確保や多様な市場ニーズへ対応するために、当社では今まで女性が少なかった職種へも女性社員を積極的に配属し、定着や能力発揮のための支援・育成をしています。
これらの取り組みにより、女性社員の役職・役割に対する意識も向上しました。4年に1度全社員に対して実施する従業員意識調査では、リーダー以上の役割につきたいと回答する女性の割合が、2004年は13%であったのが2016年には42%に増加しています。

女性営業育成サポートプログラム

営業職においては「女性営業サポートプログラム」を導入し、本人や上司を含めた女性営業を育てる職場環境づくりに力を入れています。その結果、2006年3月末時点では女性の営業職はわずか1.2%(60名)であったのが、2017年4月1日時点では8.3%(381名)に増加し、担当する事業領域も広がっています。

お客様へご提案をする当社女性営業

女性営業育成に向けた上司向け研修の様子

  • 営業サポート
    2007年より、ロールモデルとの交流やキャリアライフプランの作成、女性営業同士のネットワークの構築などを目的とした女性営業の情報交換会や育成研修を行っています。また2014年より生活提案力の強化や異業種交流など各事業部の課題に則した内容を盛り込むことで、よりきめ細やかな育成を目指しています。
    さらに社内だけにとどまらず、女性営業の定着・戦力化は住宅業界共通のテーマであると捉え、2007年より住宅メーカー3社で「住宅メーカー女性営業交流会」を実施し、現在では9社の取り組みとして拡大しています。ロールモデルの共有や女性営業職としての働き方に関する意見交換など、住宅業界で同じように働く他社との交流は非常によい刺激となっています。
  • 上司サポート
    女性営業がより能力を発揮できる職場環境をつくるため、事業部毎に男性の上司に対する研修を実施し、実際に働く女性営業の事例発表や、女性営業の育成について参加者同士のディスカッションを行っています。
  • 両立サポート
    女性営業の育児休業からの復帰にあたっては、面談を通じて復帰にあたっての本人の不安の払拭や両立支援に関する制度の紹介などを行って、営業職へのスムーズな復帰ができるようサポートを行っています。
  • 積極採用・戦略的育成
    新卒採用においても営業職における女性の採用を積極的に行っており、女子学生を対象とした先輩社員質問会では、営業職の女性社員から営業活動での苦労や育児との両立についての具体的な事例の発表や、当社の女性活躍推進の取り組みについて説明する機会を設けています。
    また、営業職における女性リーダーの戦略的育成を目的として、キャリアの前倒しを促進しています。

営業職における女性比率 [2006.3末] 1.2% → [2017.4.1] 8.3%

技術部門での女性社員の定着・育成

技術部門においても女性社員の定着・育成を図っており、2007年より住宅系施工部門においては情報交換会を、2013年より住宅系設計部門においては意見交換会を実施するなど、女性技術者同士のネットワーク形成や両立するロールモデルの共有を行っています。
その結果、2006年3月末時点では女性の技術職は5.5%(263名)であったのが、2017年4月1日時点では12.1%(787名)に増加し、設計業務だけでなく施工や構造設計、設備など、担当する業務分野も拡大しています。特に現場管理を行う施工職においては、116名と定着が進んでいます。

施工現場の様子

技術職における女性比率 [2006.3末] 5.5% → [2017.4.1] 12.1%

また、施工現場で働く女性技術者・技能者の作業環境を改善するための取り組みとして、女性向けのヘルメット、安全帯などの保護具を開発しました。女性用仮設トイレの導入も推進しており、より安全・快適な環境整備に努めています。
なお、全国低層住宅労務安全協議会の主催する「じゅうたく小町」には当社の女性施工職が多数参画し、これまで男性が多かった職場の中で女性が施工管理としての仕事を継続し活躍していくうえでの課題解決を推進するため、①女性技術者としてのレベルアップ②職場環境改善(仮設トイレ、安全具、労働時間)③家庭と現場との両立の3つのテーマについて、国や業界に提言するなど、女性が働きやすい環境づくりに向けて低層住宅業界全体で取り組んでいます。

事務系職種の戦略的配置転換

事務職入社の女性社員については総合職としてのキャリア構築を目的として、お客様相談センターやロボット関連事業など、今まで女性の少なかった部門や新規事業の分野において、社内公募やFA制度を活用した戦略的な職域拡大を図っています。
本人のキャリアパス拡大だけにとどまらず、お客様にご満足いただくことで本人のモチベーション向上にもつながっています。

職種転換したアフター点検員の点検の様子

能力開発についての取り組み

専門性の向上

事務系総合職においてこれまでの性別役割意識を払拭し、性別にかかわらずプロフェッショナル人財を育成することを目的として、事業所の管理部門(総務人事・経理)担当者を対象とした研修を実施しています。

業務改善推進

  • 意識啓発研修の実施
    2014年より組織での役割意識の醸成とライフイベントを踏まえたキャリア構築、さらには業務改善意識の向上を目的とした研修を実施しています。
    また管理職に対し、事務系職種の女性社員育成について必要な業務範囲の拡大や役割付与など、上司側の育成意識の改革を促すため新しく責任者になった管理職に対し意識啓発のための研修を実施しています。
  • 事業所全体での取り組み事例
    事業所の事務系職種女性社員の能力開発を目的として、業務改善の取り組みを促進しています。例えば共働き率の高い地域において、子育てをしながら働く事務系職種の女性社員が中心となって、家族の家事シェアをテーマにした住宅の企画~イベントの実施までを行うなど、地域の特性に根ざした好事例の輩出につながっています。

意識啓発研修の様子

業務改善プロジェクトの事例
「家事シェアをテーマとしたモデル棟」

業務改善プロジェクトの打ち合わせの様子

風土の醸成

大和ハウスでの取り組み

  • 事例共有・情報発信
    全社員が女性活躍推進やダイバーシティ推進の意義を理解し、多様な人財が活躍できる職場風土の醸成に向け、女性活躍推進をはじめとするダイバーシティ推進の専任部署であるダイバーシティ推進室から社内のイントラネットを通じて3か月に1回「ダイバーシティ・レポート」を発信しています。レポートでは男女問わずワークライフバランスに関する制度を活用しながら活躍する社員や様々な分野・職種で活躍中の女性社員の紹介、当社のダイバーシティに関する取り組みやデータの紹介を行っています。2016年7月には様々な女性活躍や男性上司による女性部下育成、男性の育児支援制度活用などの好事例や両立支援ならびにキャリアアップに関する制度の紹介を掲載した冊子「別冊ダイバーシティ・レポート」を発行、全社員に配布し、事業所や部門での勉強会を開催するなど積極的に活用しています。
  • 評価項目への反映
    多様な人財が活躍できる企業風土醸成を加速させるために、管理職の評価において「女性部下に対する積極的な活躍支援や、部下育成を目的とした役割・機会付与」を項目として盛り込み、女性のキャリア促進の支援をマネジメントの重要な要素として位置づけています。
    また、事業所の業績評価における経営健全度の評価項目として事務系職種の女性社員育成を目的とした業務改善プロジェクトの取り組みを盛り込み、さらなる風土醸成を目指しています。

別冊ダイバーシティ・レポート

グループでの取り組み

大和ハウスグループとしてダイバーシティ推進の企業風土をさらに加速させるために、2014年よりグループ合同での女性活躍推進を目的としたフォーラム「D's Women's Forum」を開催しています。2016年はグループ企業26社204名の女性管理職ならびに女性管理職候補者と40名の経営層がオブザーバーとして参加しました。経営層も参加するワークセッションでは、多様な人財を経営に活かすための施策を話し合うなど、グループ間の交流にとどまらず、女性社員が経営視点を持つための育成にもつながっています。また、経営会議(ブロック会議)とあわせて実施する「大和ハウスグループ懇親会」にもグループの女性管理職が参加し、経営層との交流を深めています。
グループ会社ダイバーシティ推進担当者の情報交換会を実施し、グループ内の女性活躍推進の取り組み事例の共有を図るなどにより、グループ各社でのそれぞれの取り組みも進んでいます。

第4回 D's Women's Forumの様子

外部からの評価

「なでしこ銘柄」および「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞

当社は2017年3月に、経済産業省と東京証券取引所が選ぶ、女性の活躍推進に優れた上場企業として3年連続で「なでしこ銘柄」に選定されました。2016年には住宅・建設業界で初めて「なでしこ銘柄」および「新・ダイバーシティ経営企業100選」を同時受賞しています。
なお、2016年度は従業員の健康管理に優れた企業として「健康経営銘柄」、健康経営の面では「健康経営優良法人(ホワイト500)」、「攻めのIT経営」に積極的に取り組む「攻めのIT経営銘柄」にも選定されており、業界初同年度に全テーマ銘柄に選定されたことになります。今後も、生産性の向上を目指してスマートデバイスを活用したワークスタイル変革を進めるとともにワーク・ライフ・バランスも推進し、多様な人財が能力を活かし高いパフォーマンスを発揮するための環境整備、風土醸成を図ってまいります。

その他

神戸市が就業の場における男女平等の推進や仕事と家庭の両立の支援など、男女共同参画の推進に積極的な取り組みを行っている事業所に対し公募、選考する事業において、2012年に神戸支店(当時)(現:神戸支社)が「こうべ男女いきいき事業所」として表彰を受けました。

神奈川県が女性の潜在力を多くの企業に理解してもらい女性の活躍を促進するために、女性が開発に貢献しかつ良い賞品を「神奈川なでしこブランド」として認定する事業において、2014年に当社の集合住宅「セジュールウィット-SW」が「第1回神奈川なでしこブランド」として認定を受けました。

2015年には女性にとって働きやすい職場環境の整備に積極的に取り組む企業として、大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証事業において最上位である「2つ星認証」を大阪市より取得し、男性の育児参画促進の取り組みも評価され、「イクメン推進企業」にも認証されました。さらに、その年度における年間最優秀賞に選ばれ、表彰を受けています。

奈良県内で、働きやすい職場に積極的に取り組んでいる企業が登録する「奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業」のうち、特に優れた取組を行っている企業として2015年度の総合表彰企業に奈良支店が選ばれ、奈良県より表彰を受けました。


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