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SMART ECO-TOWNS サステナブルな街 フレスポ稲毛(千葉県千葉市)

現在緑化されているセンターコートの場所には、もともと建物があった(Before)。そこを減築し、壁面緑化を施したウェルカムウォールや、「潤いと賑わいの庭」を設けた(After)

街

サステナブルな街 特集

人々がつながるショッピングセンターの新しいかたち
~CASE1:緑あふれ、人が自然に集う場所~

CASE2:買い物ついでに立ち寄れる 地域をつなぐ街の交流拠点

フレスポ稲毛(千葉県千葉市)

2016.08.30

ショッピングセンターがコミュニティの中心に!?

少子化による地域の担い手の不足やライフスタイルの多様化など、さまざまな要因により、地域における住民同士のつながりが弱くなってきているといわれています。

そんな中、これまで「買い物をする場所」として利便性を提供してきたショッピングセンター(以下、SC)が、「地域コミュニティのハブ(※)」として、人と人とのつながりを新たにつくる仕掛けづくりに、積極的に取り組む事例が増えてきています。

※ ハブ:つながりの中心・基点

ショッピングセンターをハブに地域がつながる仕組み!

コミュニティを活性化するために重要なことは、まず人が集うことです。そのために、SC内に居心地のよい快適なスペースを設けたり、買い物ついでに立ち寄りやすい相談スペースを設けたり、思わず参加したくなるようなイベントを実施したりしています。中には、行政や地域のNPOなどとコラボしているSCもあり、今や地域情報発信の場としても定着しはじめています。

ここでは、地域に合わせたさまざまな方法で、コミュニティの活性化を図っている具体的な取り組みをご紹介します。

CASE1 緑あふれ、人が自然に集う場所 ~フレスポ稲毛~ CASE1 緑あふれ、人が自然に集う場所 ~フレスポ稲毛~

大和ハウスグループの大和リースが運営するSC、「フレスポ稲毛(千葉県)」では「GREEN Life=何気ない毎日の中で自然との触れ合いをきっかけに人と街に健康と元気が生まれる暮らし」をコンセプトに掲げ、買い物がなくても来たくなるような、人が集う地域交流の場づくりを目指しました。

既存の建物を大幅に減築し、幅17mの壁面緑化を施したウェルカムウォールや、「潤いと賑わいの庭」=緑化されたセンターコートを創設。中には起伏のある芝生やスペインから取り寄せ移植した樹齢300年以上の3本のオリーブの木、蓄光タイルを埋め込んだ泉を配置し、開放感あふれる場をつくりました。

センターコートには、緑化により蝶や鳥が訪れ、いつしか人が集うようになりました。買い物ついでに芝生や泉でのんびりと過ごす親子や、ペットの散歩に訪れる人たちなどの憩いの場となり、自然と挨拶や会話がはずみ、触れ合いが生まれているそうです。また、お客様からも、「フレスポ、変わったね。」「よくなったね。」と嬉しい声が届いています。

起伏のある芝生では、子どもたちが走り回ったり、寝転がったり。スペインから取り寄せ移植したオリーブの木も、実をつけるようになった。

“緑”をきっかけに、人が自然に集まるようになったこのSCのように、居心地のよい快適な場所が街に増えることが、地域交流を育むきっかけの一つになりそうです。

心のよりどころとされる場所に

「フレスポに行けばほっとできる」「誰かと話せる」「楽しいことがありそう」というように、心のよりどころとなる場所にしていきたいと思っています。そのために心がけているのが、集客だけを目的にするのではなく、地域とつながることのできる「社会性」のあるイベントです。

例えば、地域の方々のお薦め本をプロフィールや好きな理由と一緒に紹介する「私の本棚」や、趣味や得意なことを仕事にしたいと考えているママたちを集めた「ママチャレマルシェ」などを実施してきました。お客様やテナントだけでなく、地域の方々と関係を築きながら、社会性のある活動を続けていきたいと考えています。(大和リース フレスポ稲毛支配人 談)

「落書きワークショップ」で子どもたちが自由に描いたセンターコートの絵。「子どもたちの豊かな発想は、見ていて面白いです」と支配人。

次のページ:後編 【CASE2】買い物ついでに立ち寄れる 地域をつなぐ街の交流拠点

2015年9月発行 冊子「SUSTAINABLE JOURNEY」vol.3(ecomom秋号同封)より転載

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