地域の雇用を生む小さな胡蝶蘭

兵庫県三木市
関西国際大学のみなさん

半世紀近く前、大和ハウス工業が開発した郊外型住宅団地「緑が丘ネオポリス」。高齢化が進む街に、新しいコミュニティを創りたいという想いから、地域のみなさんと共に小さな胡蝶蘭「COCOLAN(ココラン)」を育てる施設がオープンしました。ここで学生のみなさんが実習授業を体験。街や暮らす人のこと、COCOLANに託した願いなどを学びました。

教室ではわからないリアルな社会

授業は「どうしてこの街でミニ胡蝶蘭の栽培を始めるのか」という問いかけから始まりました。三木市や緑が丘ネオポリスが抱える地域課題、花を通じて実現したい就業支援など、背景や目的を知るにつれ、「教室ではわからないリアルな社会を学んでいる」という思いが強まりました。

誰かを想う気持ちが原点に

COCOLANの栽培は、緑が丘ネオポリスの高齢者や障がいのある方々が安心して従事できるように考えられています。花芽の剪定やアレンジメントなど「未経験の方でもできる作業を」。丁寧な出荷前検品は「受け取る人に喜んでほしいから」。誰かを想う気持ちが原点にあるから、どんな作業も愛情をもって取り組めました。

みんなと何かをする楽しさ

ワークショップでは、街の人から以前と比べて賑わいが少なくなったように感じるなどのお話をお聞きすると同時に、地域活性化や地域交流に対する強い想いを受け取りました。私たち学生もCOCOLANを通じて、コロナ禍で見直された「みんなと何かをする楽しさ」を多くの人に伝える架け橋になりたいと思っています。

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