
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次報告書では、世界の平均気温の上昇を産業革命以前と比べて2℃以内に抑えるためには、CO2の累積排出量の上限は790Gt-Cとされています。しかし、2011年までの累積CO2排出量はすでに515Gt-C。このままのCO2排出が続けば、約30年でCO2の累積排出量が790Gt-Cに達する見込みです。
また、国内のCO2排出量を部門別にみると、家庭部門・業務部門が全体の約4割を占め、これらの部門ではこの四半世紀で約6割もCO2排出量が増加、東日本大震災以降は電力需給問題も長期化しています。
世界のCO2排出累積総量と世界の平均気温上昇量
出典:IPCC第5次報告書
当社グループは、脱炭素社会の実現とエネルギーの効率利用を図るため、「エネルギー“ゼロ”の住宅・建築・街づくり」に注力しています。住宅や建築物は、長期間にわたり居住・使用され、この期間のCO2排出がライフサイクルにおいて最も多くなります。そのため、新たに建てる住宅や建築物での省エネ・創エネ・スマート化の推進が、より一層重要になるとともに、個々の建物における対策を街全体に広げ、より効率的かつ広範囲でのエネルギーのゼロ化を進める必要があります。
さらに今後は、住宅や建物間、街での電力融通による地域でのエネルギー自給や、太陽光発電所を住まい手でシェアするなど、エネルギーと暮らしの新たなカタチを追求し、より快適で暮らしやすい街づくりを目指します。
これらの取り組みによって、当社グループは「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に取り組んでいきます。
「持続可能な開発目標(SDGs)」とは
詳しくは国連開発計画webサイト
生活の質を向上させながら、2020年までにCO2排出量と光熱費が「0(ゼロ)」となるエネルギー自給住宅の実現を目指します。
外張り断熱通気外壁
太陽光発電を標準搭載
xevoシリーズ発売
自然の風・光・水を活かした環境配慮型住宅
「xevo FU」発売
業界初のZEH※を実現
「xevo YU」発売
※ネット・ゼロ・エネルギー
・ハウス
太陽光発電・HEMS・蓄電池を搭載
「スマ・エコ オリジナル」発売
戸建住宅全商品をスマートハウス
「SMAEco」として展開
自社施設での実証プロジェクトをふまえ、多様な用途の建物で環境配慮技術をパッケージ化した「D's SMARTシリーズ」を開発しています。
D's SMART「OFFICE」発売
(実証検証)オフィス
「大和ハウス愛知北ビル」
同「STORE」、「FACTORY」発売
(実証検証)オフィス、店舗
「大和ハウス岐阜ビル」
「HACドラッグ小塚店」
同「LOGISTICS」、「SILVER」※発売
(実証検証)工場、物流施設
「大和ハウス奈良工場」
「DPL相模原」
※介護施設
同「MEDICAL」※発売
ZEB第1弾「京都銀行東長岡支店」
ZEB第2弾「P・Fオートメーション新社屋」
※医療施設
グループの総合力を活用し、街に新たな価値を提供、年を経るごとにその価値が向上していく街づくりを目指します。
日本初のネット・ゼロ・エネルギー・タウン
「スマ・エコタウン晴美台」※1 を開発
地域ごとに特色あるスマートタウンを展開
環境+子育て…「IKUMACHI(育まち)吉川美南プロジェクト」
環境+コミュニティ…「スマ・エコシティ相模原光が丘エコタウン」※2
環境+新たな暮らし…「スマ・エコシティつくば研究学園」※3
日本初、太陽光発電所の収益を住民サービスに活用
「スマ・エコタウン陽だまりの丘」※4
戸建住宅間の「電力融通」
「セキュレア豊田柿本」※5
※1~5 分譲済