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SMART ECO-TOWNS サステナブルな街 コペンハーゲン(デンマーク)

運河に沿ってカラフルな建物が軒を連ねるニューハウン。1673年に完成した港で、北欧を代表する観光スポットとして人気の場所。建築物保護法による保存地区に指定されており、すべての建物は歴史的外観を保持している。

写真提供:www.caecacph.com Jacob Schjørring & Simon Lau

街

サステナブルな街 特集

世界初のカーボンニュートラルな首都を目指して【後編】

前編:世界初のカーボンニュートラルな首都を目指して【前編】

コペンハーゲン(デンマーク)

2016.03.31

住民一人ひとりの行動がカーボンニュートラルな首都へと前進させる原動力に

高い環境意識に加え助け合いの心も

幼少期からの環境教育にも力を入れています。例えば、デンマーク発祥の「森の幼稚園」では、子どもたちを森の中へ連れていき、自然との関わりを学ぶ教育が行われています。

また、国内で販売されるプラスチック製ボトルやガラス瓶、缶はデポジット制を採用し、空き容器を販売店や自動回収機などに戻すと返金されるシステム。2014年の全国での回収率は89%(※4)と、 高い回収率です。

子ども服のリサイクルや中古品の売買も盛ん。

写真提供:Ty Stange

食品廃棄物の削減にも熱心で、コペンハーゲンでは、ヨーロッパ初、食品業界で売れなかった食材を使って料理を提供するNPOレストラン“Rub & Stub”が人気を呼んでいます。

このような高い環境意識に加え、昔ながらの人付き合いも大切にされています。日本と同様に一人暮らしの高齢者も多くいますが、近隣の住人が買い物や料理を助け合い、気軽に声を掛け合える関係が同世代だけでなく、多世代で形成されています。

サステナブルな暮らしには、環境への取り組みに加え、私たち一人ひとりの行動や意識の高さも求められているのです。

「森の幼稚園」の様子。子どもたちは、自然のなかでのびのびと学ぶ。

写真提供:ニールセン北村朋子

デンマーク語で家庭菜園は「食事づくりのための庭」という意味。

写真提供:ニールセン北村朋子

蚤の市も、良いものとの新たな出合いを求める人々で賑わう。

写真提供:Ty Stange

※4 出典:Dansk Retursystems A/S Årsrapport 2014

2015年9月発行 冊子「SUSTAINABLE JOURNEY」vol.3(ecomom秋号同封)より転載
ライター:ニールセン北村朋子

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