2020/06/03
報道関係各位
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 芳井 敬一
大阪市北区梅田3-3-5
■ニューノーマル時代を見据えた、距離や時間にとらわれない 「くらし」を提案
IoTを活用した「コンセプトハウス」を
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大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、当社が展開するコネクテッドホームブランド「Daiwa Connect(ダイワコネクト)」の提案として、戸建住宅のIoT化に向け、コンセプトモデルの展示と実証実験を目的とした「コンセプトハウス」を、戸建分譲住宅地「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」(神奈川県藤沢市)内において、2020年6月6日よりオープンします。
昨今、地震・台風等の突発的自然災害、働き方改革に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりテレワークを実施する企業が増加するなど、「くらし=家の中での過ごし方」の在り方が変化しています。 そのような中、当社は「くらし」の変化に対応するとともに、ニューノーマル時代を見据え、戸建住宅内のIoT機器等を繋ぐサービスプラットフォームの構築および販売を目指し、開発を進めています。 |
「コンセプトハウス」では、「家で『仕事や教育、買い物など多岐に渡ること』をしなければならない」という生活変化に合わせて、IoTを活用することで、距離や時間の課題を解決するサービスのモックアップ展示を行います。 「コンセプトハウス」の壁面の一部には、プロジェクター2台を使用した大画面とインターネットを通じて、人との繋がりをつくるIoT空間「(仮称)α-rium(アルファリウム)」と、住まいの状態や家族間の情報を共有するコミュニケーションIoTディスプレイ「(仮称)α-board(アルファボード)」(※1)の試作を展示します。 また、「家族」「建物」「情報」を統合することで、将来的に「くらし」の最適化を図ることができるかどうかの実証実験を行います。 当社は今後も、IoTを活用することで、居住空間の自由度を向上させ、「くらしのフレックス化」を目指します。 ※1.「(仮称)α-rium」および「(仮称)α-board」は商用開始前のため、モックアップおよび事例動画での展示です。 |
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1.当社が目指すIoTを活用した「くらし」のモックアップを展示 「コンセプトハウス」では、住まいのIoT化を通じ、「家族の健康」「建物の健康」「コミュニケーション」の3つのコンセプトを中心に実証実験を行います。ご入居者の家族構成やライフスタイルに合わせてカスタマイズした様々な機器やサービスを組み合わせることで、「くらし」に合わせたIoTの実現を目指します。 |
■3つのコンセプト 【家族の健康】-毎日測る家族のヘルスケアデータ- 家族のヘルスケアデータ(体温、体重、血圧、睡眠状態)を日々蓄積し、そのデータに変化があった際に通知します。また、将来的にはホームドクター(掛かりつけ医)にデータを提供し、遠隔診療や健康のアドバイスを受けられる仕組みづくりを目指しています。 |
【建物の健康】-災害や被害に備える安全・安心- 「建物の健康」は、「災害や被害に備える安全・安心」と「日常のメンテナンス」の2つの側面から検討しますが、「コンセプトハウス」では、「災害や被害に備える安全・安心」をコンセプトにしました。 自然災害の増加が「くらし」にとって重大な懸念となっている中、災害が予想されると、避難情報や今すべき行動を通知します。 また災害時には、家庭用リチウムイオン蓄電池やエネファームが自動的に蓄電・貯湯、シャッターも自動で閉められるなど、建物自らが建物だけでなく、ご入居者を守る機能の搭載を目指します。 |
【コミュニケーション】-家族のコミュニケーションを創出- 家庭内のコミュニケーションだけでなく、離れた場所にいる親戚や友人とも円滑なコミュニケーションがとれるよう、テレビ電話や大型プロジェクターなどデジタルコミュニケーションツールを搭載します。 お互い離れた場所にいても、誕生日会等のイベントも開催できます。 |
2.サービスプラットフォームの開発と「コンセプトハウス」での実証実験について 当社は住宅業界に先駆け、2001年より住宅とIoTの融合を目指して研究に取り組んできました。そのような中、2017年に住環境にまつわる課題解決をサポートするためのサービスの具体化を目指したのが、「Daiwa Connect」プロジェクトです。 |
本プロジェクトの第一弾としてAIスピーカーを活用したサービスの提案を開始しましたが、購入されたお客さまの中から、「一定の知識がなければ設置や運用ができない」「どのようなIoT機器を導入したらいいのか分からない」といった声が多く上がりました。 そこで、これらの声に応えるために、「誰でも、すぐに使えるスマートホーム」の提供を目指し、当社では新たなサービスプラットフォームの開発に着手しました。 本サービスプラットフォームの基幹システムには、導入時に機器との接続や初期設定を容易にするだけでなく、様々な機器を一括制御できるホームゲートウェイを採用しました。「コンセプトハウス」内に設置した様々なIoT機器を、ホームゲートウェイが制御することで、安定的な動作 と機器管理を行えるかどうかを検証(※2)します。 |
今後は、ホームゲートウェイの改善を行い、様々な企業が提供するスマートホーム機器やサービスへの対応をオープンイノベーションとして、協業パートナーを募ることも含めて推進し、サービスプラットフォームの商用化を目指します。 |
3.複数の先進的なIoT機器の体験が可能 「コンセプトハウス」では「(仮称)α-rium」や「(仮称)α-board」の他、複数のIoT機器を展示しました。最新デバイスを複数設置し、お客さまの趣向を調査した上で商用化を目指します。 |
■設置される主要なIoT関連機器
※3. 遠隔医療、遠隔学習、バーチャルスポーツ、バーチャルトラベル、バーチャルショッピング、スポーツ観戦、テレワーク。 |
■「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」内のコンセプトハウス概要
※報道関係者は広報企画室までご連絡ください。 |
【ご参考情報】 ■神奈川県公募の「人と建物の健康をサポートするIoTスマートホーム実証」で採択され、 検証した結果について 2019年8 月に採択された神奈川県最先端ロボットプロジェクト「人と建物の健康をサポートするIoTスマートホーム実証」において、技術とサービスの両面から、実用化に向けた検証を実施しました。 |
1.モニター家庭での技術検証結果 藤沢市周辺にお住まいの家庭を10件募集し、開発したIoTプラットフォームの検証を3か月間実施しました。 株式会社NTTドコモが開発した 「IoTアクセス制御エンジン」を搭載した宅内コントローラーを活用し、機器の設定や遠隔保守がスムーズに行えることを確認しました。 |
2.モデルハウスを活用したサービス検証結果 スマートエントランスやスマートリビングなど、IoT機器を活用した生活サービスを試作しました。 また、一般 家庭の方や有識者を招き、デモンストレーションを交え、意見交換を行いました。生活情報や家電コントロール機能をまとめたデジタルコルクボードの提案など、日々のちょっとした困りごとを解決できる生活密着型のサービスが好評でした。
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以上