DIALOG3

住宅設計士
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ケンチクイラストレーター
が語る「女性」より「個性」を活かす時代とは

大和ハウス工業の設計士の占める女性の割合は、25.2%(2021年4月1日時点)となっています。イノベーションを起こすプロセスのひとつとしてデザイン思考が注目されるように、ユーザー視点でのさまざまな気づきや発見は、住宅の設計においても新しい形や解決策を生み出す重要なポイントになりえます。女性として、親として、さらに住宅設計士として、さまざまな経験や知識にもとづく多様な視点は、住む人の多様な生活スタイルや暮らし方への深い理解の上に立った家づくりの実現につながります。

ダイアログ第3回は、ハウジングマイスターとして活躍する住宅設計士の藤井麻貴子さんと、ケンチクイラストレーターの野口理沙子さんをお迎えしました。自身も夫も建築士、そして女性であり、親であるという共通項を持つお二人に、建築士ひとりひとりの多様性が、家という作品づくりにどう活かされるのかについて語っていただきました。

CONTRIBUTORS

今回、対話するのは・・・

藤井 麻貴子藤井 麻貴子

お客さまへの丁寧なヒアリングからいちばん居心地のいい場所をつくります!

藤井 麻貴子

大和ハウス工業株式会社
福岡支社住宅事業部設計課 主任技術者
一級建築士、インテリアプランナー、住宅設計士(ハウジングマイスター*)

1998年大和ハウス工業入社、倉敷支店、広島東支店、福岡支社において、住宅を中心とした設計業務に携わる。2015年女性初のハウジングマイスターに認定。社内では、全国住宅系設計コンペ '09優秀賞、アイデアコンペ '14 奨励賞、全国住宅系設計コンペ '19 専用住宅部門優秀賞を受賞。住む人の暮らしのスタイルを引き出しながら進める設計スタイルに定評がある。代表作には、同じ大和ハウス工業の住宅設計士である夫、小学生の息子とともに暮らす自邸「海に続く家」をはじめ、「人と自然をつなぐ和の風情ある平屋の家」「早く帰りたいと思える個性的な家」などがある。

*ハウジングマイスターは、大和ハウスグループが2005年から開始した社内認定制度です。
全国の支社・支店に所属する住宅設計士の中から、卓越した設計力、コミュニケーション力、生活提案力などを有する者、かつ一級建築士の資格を持つ者をプレゼンテーションで審査し認定しています。
ハウジングマイスターは各支社・支店にてお客さまの物件を手がけるほか、社内研修や後進の指導を行い、社内全体の設計力向上、ひいてはお客さま満足の向上をリードする重要な役割を担っています。

野口 理沙子野口 理沙子

建築設計の知見を活かしたイラストで新たなスケールの未来を描きます!

野口 理沙子

イスナデザイン主宰
ケンチクイラストレーター
一級建築士

1987年京都府生まれ。神戸大学工学部建築学科卒業、同大学大学院建築学専攻修了。石本建築事務所、永山祐子建築設計を経て、2018年からイスナデザインを主宰。建築的な思考をベースに3次元と2次元を行き来しながら、"2.5次元のケンチク"に取り組んでいる。建築設計・インテリアデザイン・イラスト制作・立体造形の他、概念やシステムの構造化、新しい見方の提示などのプロジェクトを行っている。

今回のPOINT

設計やデザインを手がける人にとって、アウトプットは作品であり、自己表現でもあります。住宅設計士が多様であることは、家づくりにどのように作用するのでしょうか。女性であり、親であり、建築士であるという同じ属性を持ちながら、藤井さんと野口さんが、それぞれの個性をどのようなアプローチで作品に反映しているのか、その共通点と違いに着目してみましょう。

女性 vs わたし。
歩んできた人生が作品に投影されていく

野口さんが手がける作品の多くには、街や建物の未来像が描かれる。
「渋谷駅周辺の未来のイラスト」(渋谷区 都市整備部 渋谷駅周辺整備課)
©イスナデザイン

藤井さんが手がけた自邸 「海に続く家」のキッチンとリビングスペース。家のどこからでも海が見えるつくりになっている。

大きな窓から海が望めるワークスペースの入口はロールスクリーンで仕切ることができ、廊下を挟んだ手前側に子どもの学習スペースがある。

あえてダイニングテーブルは置かず、リビングに大きめの座卓を設置。食事や仕事、子どもが宿題をするなど多用途な空間となっている。

2

相手との視点の「違い」を知ることで、
アイデアは強くなる

野口さんが夫の一瀬さんと主宰するイスナデザインのオフィス兼自宅。
メゾネットタイプの1F部分がオフィス、2F部分が居住スペースになっている。

藤井さんの夫も設計士。「海辺に住みたい」という二人の夢を形にした自邸は、まさに「海に続く」広いウッドデッキから見事な眺望を楽しめる。

3

ルールは制約じゃない、
自由な発想のきっかけにつかうもの

5mmグリッドの"ゆるやかなルール"のもと、野口さんらが3人で制作したイラスト。

教科書『PROMINENCE English Communication III』(東京書籍)装画
©イスナデザイン

「海に続く家」の外観は、社員が見ても大和ハウス工業の物件と気づかないことがあるそう。

4

まとめ

設計士それぞれの個性や経験にもとづく多様な視点と、「ゆるやかなルール」から生まれる新たな発見と調和が、住む人の多様なニーズへの共感力と提案力につながっていく。

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